米国で高い評価を受ける一方、日本での反応が注目された映画「オッペンハイマー」。米国から8カ月遅れで公開された3月末、海外メディアも相次いで日本国内の反応を報じました。
映画は原爆開発を主導した科学者オッペンハイマーを描き、アカデミー賞7部門を受賞しました。一方、昨夏の同時期に公開された「バービー」と掛け合わせた合成画像「バーベンハイマー」をめぐって、「バービー」の配給会社が謝罪する事態も起きていました。
こうした経緯があるだけに、海外メディアも日本公開をこぞって報じました。CNNやニューヨーク・タイムズといった米大手メディアはもちろん、映画・芸能系メディアや英仏独などの各国メディアも取り上げており、日本人がこの映画をどう受け止めたのかに、世界の関心が集まったことがうかがえます。
特徴的だったのが、「mixed reaction」という表現を使ったメディアが多かったことです。mixexdは「複雑な」「入り交じった」といった意味で、ここでは、肯定的なものと否定的なものが入り交じった反応、という意味で使われています。
この映画で当初から論点となった一つは、広島・長崎への原爆投下や、被爆地の被害を伝える直接的な場面描写がない点です。
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【AJWの英訳記事】How Hiroshima viewed early screening of ‘Oppenheimer’ (https://www.asahi.com/ajw/articles/15199515)
世界からは今、日本はどのように映っているのでしょうか。朝日新聞の英語ニュースサイト「The Asahi Shimbun Asia & Japan Watch」(AJW、https://www.asahi.com/ajw)で読まれた記事や、海外メディアが注目した日本のニュースを紹介します。
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